ここ数年、キャンピングカーの人気パーツとしてエアコンやクーラーが注目されています。家庭用、車載用などさまざまな製品がありますが、問題となるのがその稼働時間。キャンプ場やRVパークなど、AC電源がある場所なら容量の心配はないのですが、電源が取れない場所で車中泊をする場合、エアコンの稼働時間はサブバッテリー容量に依存するため、長時間使いたい人にはやはり大容量を求めるしか方法がありません。
しかし鉛バッテリーだとご存知のように重量があり、ベース車両への負担も少なくありません。キャンピングカーの世界でもリチウムイオンバッテリーの普及は進んでいますが価格は鉛に比べるとかなり高額。さらに、リチウム用の電装システムを構築するとそれにかかる費用はかなりかかってしまいます。そうした面でも手軽に設置ができ、安全性の高いポータブル電源は人気となっています。なかでも「DELTA Pro」は大容量・大出力とキャンピングカーでの利用にも向いている部分があると思います。
今回はヨーロッパの巨大キャンピングカーメーカーであるトリガノ社をはじめ、ドイツのクナウス、オリジナルの軽キャンピングカーを取り扱うインディアナ・RVさんに協力をしていただき、エアコンの稼働時間をチェックしてみました。まずは、日本での使いやすさにこだわりトリガノ社に特注で製造している「エメロード406」を使い、オプションで装着されるウインドエアコンをDELTA Proで何時間稼働できるかを調べることに。ちなみに、エメロード406の室内長は3800mm・室内幅は1950mmで、中京間の4.5畳(7.45平方メートル)とほぼ同じ面積。
ウインドエアコンは国内メーカーのノンドレンタイプで50Hz地域では4.5〜7畳用、能力は1.6kW・消費電力605Wとなっています。チェックは最初の30分は最低温度である20度、最大風量で室内を一気に冷やし、その後は設定温度を26度に上げて最弱で運転しました。
DELTA Proは満充電状態でいざスタート。天気は曇り時々晴れで、外気温は32.2度・外気湿度は70%。車内温度は31.1度・車内湿度・61%。急速に車内は冷えていき、30分後の室内温度は28.3度・湿度は47%と快適。使用電力はスタート時から730W前後を往き来し、バッテリーの残量は92%と30分で8%を消費しました。
30分後に温度と風量を切り替えると使用電力は670Wまで下がりましした。またエアコン側のインバータによりコンプレッサーやモーターの動作が制御されることで、1時間経過したときの残量は82%と約10%の消費でした。この後も1時間おきにチェックしましたが、10〜12%の消費を続け、9時間半を超す連続稼働ができることがわかりました。
エアコンを就寝前の4時間、出発前の1時間利用するとしても5時間。これなら約半分の電力消費で済むので快適な車中泊ができ、おまけにスマホなどの充電や電気調理器なども使えて便利ということが分かるのではないでしょうか?
翌日はエメロード406よりも大きな、「アレグラ450」に搭載されるルーフエアコンを使用して、稼働チェックをしてみました。室内長5000mmに室内幅2150mmと京間の6畳(10.94平方メートル)程度の面積です。
ルーフエアコンは欧州メーカーの旧タイプ。通常は230Vで動かすものをAC100Vに変換して稼働させています。テストは前日と同じ方法で、最低設定温度である19度・最大風量でスタート。外気温度は33.1度で湿度は53%。車内34.1度に湿度54%。使用電力は1200Wと前後で往き来し、30分後で車内温度28.5度、湿度40%をマークし、残量は87%。
次ぎに設定温度を26度・最小風量に切り替え1時間。コンプレッサーやファンは自動に動いたり止まったりしますが、使用電力はなぜか1700W前後と上がり、車内温度34度、湿度56%と大幅にアップ。残量は76%と約10%減で、車内温度の上昇はエアコン側の問題だと考えられます。
そこで設定温度23度・オート運転に切り替え、さらに1時間稼働させてみました。すると、コンプレッサーは動き続け使用電力はずっと1400W前後をキープ。車内温度28.2度、湿度43%と快適になったものの、だった1時間で残量は37%まで減少。1時間で39%も消費してしまいました。
ルーフエアコンはDCをACに変換するロスに加え、高い消費電力により約3時間半しか稼働させることができませんでしたが、2日間実際に使用してみて稼働時間についてはエアコン側の性能に依存しているので当然の結果が出たというところでしょうか。それ以上に、3000Wの高出力なDELTA Proでは1700Wを超すハイパワーなクーラーを何の不安もなくガンガン稼働させることができ、頼もしさを感じました。
DELTA Proはポータブル電源というジャンルで考えるとサイズが大きいですが、積載できるのであれば本当に心強い存在だなと実感しました。残念ながら軽キャンパーやライトキャンパーに積載するには重量・サイズが大きすぎで厳しい気もしますが、車両サイズに余裕のあるキャブコンやバンコン、バスコンなどであれば検討する価値は大いにあると感じました。発電機のように稼働音がないので、車中泊をしていても周囲に迷惑をかけることもありません。キャンピングトレーラーなら車内に設置できるモデルならいいですが、あえてヘッド車に設置して利用するのもいいと思います。
個人的にはEcoFlow社の独自機能である「X-Stream(エクストリーム)」による高速充電能力に心底驚かされました。3600Whもの容量をたったの3.1時間で満充電できるのは他にはないのではないでしょうか? それと、6500回というサイクル数はいったい何年使えるの?というぐらいのロングライフ性能も魅力的。例えば鉛電池のサブバッテリーで電装システムを搭載するとバッテリーにもよりますが、2,3年おきに買い換えが必要ですよね。でも、DELTA Proを15年使うと想定し、ランニングコストや安心感、使い勝手のよさ、そして軽さなどを加味すればとってもリーズナブルだし車両にも優しいと感じます。
高出力・大容量による利便性や防災対策など、さまざまなシーンで活躍できるのはもちろん、エクストラバッテリーで拡張して使えばよりこれ以上に快適な車中泊やキャンプもできるのだと思うとワクワクしてきます。今回、チェックできなかった「スマート発電機」や「ソーラートラッカー」も機会があったら使ってみたいですね。
]]>EcoFlow社といえば、ドローンで知られる「DJI」のメンバーにより2017年に誕生。筆者が初めて目にしたのは2020年に開催されたジャパンキャンピングカーショーでした。そこに展示されていた「EFDELTA」は1260Whの容量に1600Wの出力というハイスペックなモデルで大きな衝撃を受けました。
この「EFDELTA」は現在多くのキャンピングカービルダーで採用されているのはご存知のとおり。ポータブル電源は鉛バッテリーとAC出力のための正弦波インバーターなどを組み合わせたキャンピングカーの従来型電装システムに比べ、内蔵されるリチウムイオンバッテリーによる軽さや持ち運びのしやすさ、ACやソーラーパネルなどさまざまな充電に対応するなど、多くのメリットによりこの1年半で一気に普及が進みました。
現在も「RIVER」シリーズなど様々なラインナップをリリースし、ポータブル電源のトップランナーとして知られる同社ですが、この度フラッグシップモデルとなる「DELTA Pro」がデビュー!
「究極」を謳うモデルは一体どこがスゴイのか? ということで、さっそく実機レビューをしていきたいと思います。
まずは基本スペックをチェックしたいと思います。リチウムイオン電池にはリン酸鉄を採用し、容量はEFDELTAの3倍近い3600Wh! さらに、インバーター出力も3000W(瞬間最大6000W)! と驚くパワーを搭載。サイクル回数も6500回以上(残存50%)とロングライフを実現し、トータルコストを考えてもお得だと納得できるスペックを誇っております。家庭用蓄電池としての運用も想定しているので、この辺のスペックは流石といえるでしょう。
では、実際に見た目からのインプレッションをしていきましょう。
サイズは奥行き63.5×長さ28.5×高さ41.6cm。キャンピングカーに積載するとなると軽キャンパーやコンパクトなバンコンでは搭載スペース的に難しいですが、キャブコンやバスコン、一部のバンコンなら設置も楽なのではないでしょうか?
今回はインディアナ・RVさんにご協力いただき、実際に車両に積んで使ってみました。バッテリー容量を考えると当然ですが重量は約45kgとポータブル電源で言えばヘビー級。持ち上げて運ぶとなると大人でもなかなかしんどい…。ですが、本体下部に2つの大型キャスターを搭載し、伸縮式ハンドルによりスーツケースのように片手で引くことができ移動も想像以上に楽に移動できました。
本体への充電はACやDCをはじめソーラーにも対応。今回のデビューに合わせて登場した400Wソーラーチャージャーは3枚まで連結でき、1200Wでの充電が可能。また、MPPTチャージコントローラーを内蔵し効率的な充電が行えます。さらに、AC充電と組み合わせて最大2700W、EVステーションと組み合わせれば最大4200Wと驚きの高速充電も可能になっています。
実際に使用インプレッションをする前に、もうひとつ「DELTA Pro」の特徴を紹介しておきたいと思います。それは「拡張性の高さ」。専用のエクストラバッテリー(3600Wh)を最大2台まで接続することが可能。1台増やせば7200Wh、2台なら10800Whまで容量を増やすことができます。
さらに、別売りの「ダブルボルテージハブ」があれば2台の「DELTA pro」を繋ぐことで定格出力を6000Wまでアップさせることが可能。3000Wを超える200V家庭用エアコンでも稼働させられます。
このダブルボルテージハブがあれば、2台のDELTA Proと4台のエクストラバッテリーが接続できるので7200〜21600Whまで容量を拡張できるのは大きな魅力です。
これだけでも機能面ではお腹がいっぱいなのに、同時発売された「スマート発電機」も見逃せません。こちらのガソリン発電機は5400Whで、DELTA Proと接続すれば、設定した電力(%)を下まわると自動的にガソリン発電を開始し、給電してくれるという優れた機能を搭載。キャンピングカーによってはDELTA Proとスマート発電機という組み合わせもアリだと思います。
ここまででも、DELTA Proのポテンシャルがいままでのポータブル電源の常識を大きく上まわっていることがわかると思いますが、次回は実際に使ってみた感想をレポートしようと思います。
DELTA Proは2021年9月29日まで応援購入サイト「Makuake」で早割実施中なので、是非ともチェックしてみてください。Makuake「DELTA Pro」
]]>そして今回、海外展開しているアウトドアギアが日本に初上陸することになりました。第1弾のアイテムとしてはハードクーラー、ソフトクーラー、タンブラーの3つ。その特徴をひとつひとつ紹介します。
Ventureはハードクーラーのシリーズで、25/45/65クォートと3つの容量をラインナップしています。クォートが分かりにくい方にリットル表記すると約23.65/42.58/61.51リッターになります。
Ventureの特徴は保冷力を確保するため2インチ(約5cm)もの断熱壁、気密性を高めるパッキンなどを採用。25クォートで氷が最大10日間、45で14日間、65で16日間もの保冷を実現。
また、豊富なオプションによる拡張性の高さも魅力。
カップホルダーをはじめ、サイドテーブル、タイダウンキットなど、使い勝手を考慮したものを用意しています。
次にソフトクーラーシリーズのTrooper。こちらは、20クォートと30クォートの2タイプで、リットル表記なら約18.92と28.39リッターサイズ。
20クォートはショルダーストラップ、30クォートはショルダーはもちろん、リュックに背負うことも可能。外側は開口部が広く荷物の出し入れが容易。また、側面は耐久性の高いTPUコーティングされたナイロン製を使った防水仕様。底面にはゴムにより耐汚性を実現している。内側には食品用ライナーを採用し、氷なら3日強の保冷が可能。ソフトクーラーとしては驚くほどの保冷力。
そして最後にElevationタンブラー。ステンレス製で結露が付かない設計。サイズは10/20/64オンスをラインナップ。また、カラーも4色を用意している。
9月1日からは渋谷モディの特設ポップアップストアにて、これらのニューモデルが販売されます。実際に手にとってその使い心地やデザインをチェックしてみてはいかがでしょう?
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チンアナゴ??? と思う人も多いと思うのでまずは写真を見てください。
<出典:すみだ水族館>
「チンアナゴペグ」は、手持ちのテント用ポールを1本脚のランタンスタンドとして活用できるペグで、地面に埋まっている姿が「チンアナゴ」のように見えることからネーミングされたとか。
設営もとても簡単。ペグ本体を地面に打ち込み、地上に出ているポール受け部分に手持ちのテント・タープ用ポールを差し込むだけで自立する独自構造。付属しているランタンハンガーでランタンを好みの高さにセットすればオッケー。
3本足のランタンスタンドよりもコンパクトだしスマート。おまけに、足を引っかけたりするリスクが少ないのも魅力です。上の写真のように、ランタンスタンド以外にもアイディア次第でさまざまな使い方ができます。セット内容はペグ本体、ランタンハンガー、キャリーバッグの3点。価格はオープンプライス(税別参考価格:3000円)。
]]>ボーズは史上最小かつ最も頑丈という超コンパクトな防水Bluetoothポータブルスピーカー「SoundLink Micro Bluetooth speaker」を9月22日より発売します。
ボディは高さ98×幅98×奥行き35mmで衝撃や傷に強い、ソフトシリコン素材を採用。背面にはフックタイプのストラップを搭載し、バックパックやベルト、自転車などへの装着も簡単にできる設計。
また、防水規格にIPX7に相当した、防水・耐水性能を備えています。内部には振動板を含むフルレンジユニットであるトランスデューサーを搭載。小型デュアル・パッシブラジエータも備え、パワフルでクリアかつ十分な低音サウンドを再生。リチウムイオン充電池で駆動し、最大で約6時間の連続再生が行えます。
「Bose Connect」アプリを使って、簡単にBluetooth接続が可能。アプリでBluetooth機器を切り替えれば、友達のデバイスでも再生することもできます。 「パーティモード」では2台接続が行えるほか、「ステレオモード」では楽器とボーカルが自然に分かれて、ライブ会場のような臨場感が楽しめます。
車中泊やアウトドアで気軽に本格的な音が楽しめる1台。ただし、周囲に配慮した音量を忘れずに。
価格は13,770円。カラーはブラック、ミッドナイトブルー、ブライトオレンジの3色。
]]>2015年に開催された東京モーターショーに参考出品していたE500がいよいよ、プロトタイプではなく正式に販売されることになりました。商品名は「LiB-AID(リベイド)E500」。
ホンダは1965年1月、片手で持てる画期的な携帯発電機「E300」を発売。こちらはエンジン式の発電機で、300Wの出力を安定して発揮。当時としては画期的で、防災・レジャー・仕事用にと世界中でヒットしました。
今回発売されたLiB-AID E500はリチウムイオン電池にホンダ独自の正弦波インバーターを搭載し、精密機器などの使用も安心して使える設計。フロントパネルにはAC100Vコンセント2口にUSBポートも2口設けており、電池残量計も備わっています。本体重量は5.3kgでデザインはE300譲りのレトロなスタイルです。しかも、効率的な冷却構造と高い静音性を両立しており、快適な使い勝手実現しています。
最大出力は500Wで約35分、定格出力300Wで約1時間ぶんの使用が可能。
扇風機(18W)なら約9〜15時間の使用、スマホなら約20回の充電が行えます。また、出力が足りない場合は2台接続やエンジン発電機との接続も可能になっています。
旅の便利なお供としてはもちろん、防災アイテムとしても注目のアイテムですね。
価格7万9920円 http://www.honda.co.jp/battery/
ティッシュペーパーボックス、ロールペーパーバッグ、ホットサンドメーカーケースの 全3種のラインナップは、合成ゴムにウッド調のデザインを転写した遊び心あるデザインが特徴です。
ウェットスーツなどに使用されている撥水性のある素材なので、 ちょっとした雨や飲みこぼしがあってもすぐに拭き上げられ安心。
ロールペーパーバッグの上部やティッシュの底面には、切り株の木目もあしらわれています。車内のアクセントとしてはもちろん、アウトドアにも溶け込むアイテムとしてお薦めです。
]]>畳んでコンパクトにできるので持ち運びにも便利。バックパックや自転車、ダッシュボード上などにおいて置くだけで自然に充電ができます。
材質はTPU 素材を採用しており、マイナス20~45℃での温度で使用可能。さらに、水にも強いのでアウトドアにもお勧めです。
本体には、インジケーターが付いているので充電残量も ワンタッチで確認できるのも嬉しいポイントです。
薄く収納できるので災害用の備蓄用ランタンとしてしまっておくのもいいですね。NOVA、MAX、スペクトラとサイズの異なる3モデルを用意しているので好みの大きさが選べます。
http://highmount-store.jp/
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