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by M.Y.S MYSTIC

アメリカのフリーウェイを走っていると、フルサイズのピックアップトラックに居住空間部分であるシェルを架装したキャンピングカーをよく見かけます。この風景はヨーロッパではなくアメリカらしさを強く感じます。
日本でもトラック・キャンパー（愛称：トラキャン）と呼ばれるジャンルが存在します。M.Y.Sミスティックというメーカーはそのパイオニアとしても知られています。
トヨタのランクル70ピックアップやフォード・エクスプローラー・スポーツ・トラックなど、さまざまなピックアップトラックに搭載できるキャンピングシェルを製造。注目なのは、日本ならではの文化としてピックアップではなく軽トラにも搭載できるモデルも多数あるのです。2016年に発売された”J-cabin Mini W”は、クラシカルなスタイルや内装により、グッドデザイン賞も受賞しています。

そんなトラキャンを製造するミスティックがリリースしたのは、軽トラの荷台にシェルを載せたトラキャンではなく、ボディ一体型のシェルを架装したキャブコンバージョン！　その理由はずばり軽トラキャンだと２人乗車に限られてしまうから。ミスティックのファンからは「このスタイルのまま、家族４人で使いたい」といった声が多くあったのだそうです。
そんな声をクリアするために、キャブコンバージョンに仕立てのがこのレジストロ。乗車定員は５人になり家族旅行もできるようになりました。ただし、シェル部分を搭載したことで軽自動車枠に収まらず白ナンバーの普通車８ナンバーへと変更になっています。

室内に目を移すとは古材風のレトロで温かみのある、ログハウスのような作りが魅力。L字型ソファは大人２人と子供２人がゆったりと休める広さを確保しています。軽トラキャンよりも大きなシェルを搭載しているので、室内も軽自動車ベースとは思えない広さになっています。
また、座り心地のいいソファは展開すると1100×1900mmのベッドに変身。大人２人がゆったり休めるサイズになっています。

さらに、フロントシート上にあるバンクと呼ばれる部分は荷物置きとしてはもちろん、子供用のベッドスペースとしても活用できる設計。サイズは1650×1600mm。可愛らしい丸窓がアクセントになっています。

キッチンキャビネットはエントランス脇に配置。スリムタイプのシンクや跳ね上げ式テーブルをはじめ、105Ahサブバッテリーに走行充電システムとぃった電装系もキャビネット内にすっきりと収まっています。
また、写真のように電子レンジやポータブル冷蔵庫もオプションで用意されています。

長距離のドライブでは、オプションで用意されている足回りキット（オリジナルのサスペンション＆コイルスプリング、リヤのリーフ増し）のよさを実感。トラックの突き上げ感が抑えられ、高速道路の継ぎ目などでも快適で腰への負担も皆無でした。
軽自動車の小回り性のよさに、軽ベースとは思えない室内スペース。といいとこ取りをしたコンパクトキャブコンバージョン。もうひとつパワーが欲しいのは欲張りすぎですが、実用性のパフォーマンスは高いです。
現在、レンタルキャンピングカーのマクレントジャパンのほうでレジストロのレンタルも行っているので、気になる人は一度試乗してみるのもお薦めです。